専門分野

<aside> 1️⃣ 教育社会学

教育に関わる諸現象を社会学的に考察する学問分野です。中でも、社会階層による教育機会の不平等について関心があります。近代化によって多くの社会で教育の機会が拡大し、多くの人が上位の学校に進学できるようになりました。その一方で、社会階層間での教育格差は様々に姿を変えて現代にも観察されています。

私の研究では、主に大規模社会調査データを用いた統計的な手法によって、(現代日本)社会において誰が優先的に教育を受け、誰がそこから排除されているのかを分析しています。現在は教育達成過程の中でも中学校段階の質的分化にも着目しています。都市部において特に無視できな現象になりつつある国私立中学校への進学や公立中高一貫校への進学選択が家庭の経済社会的背景にどの程度左右されているのか、それらの分化が最終的な教育達成の階層差にどのような影響力を持っているのかなどを分析しています。

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<aside> 2️⃣ 数理社会学

教育格差が様々な側面で存在することが知られている一方で、それらがどのようなメカニズムで生じているのかはよくわかっていません。数理社会学は、人の行動や社会現象を数学の言葉で表現し、数学的な手続きによってその挙動を観察する学問分野です。数学を使うことによって、研究者の主観を廃し厳密に論理展開しやすいという強みがあります。

教育は将来の地位達成を有利にする手段としてとらえられ、個人の合理的な選択によって進学や学習などの意思決定が行われます。それぞれの個人が合理的に行動した結果として、階層間での教育格差が生じる様子が、数学的展開や数値シミュレーションによって描かれます。これらの知見は、単に紙の上だけの論理ではなく、教育の不平等を包括する一般的な社会学理論の構築の可能性を秘めています。

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研究業績

論文


学位論文

査読付き論文

査読なし論文・報告書・資料・研究ノート

書籍


学会等報告


その他

研究資金獲得実績


受賞歴


MISC


学会活動